社交ダンスへの憧れの1つ、それは何といっても『華やかな衣装』ではありませんか?
一度見た人は、誰しもが「あんな煌びやかな衣装を着てみたい…」と思うことでしょう。女性ならあのキラキラしたドレス。男性ならビシッとキマッた燕尾服姿や胸の開いたかっこいいシャツ。やはり『華やかな衣装』に目が行きますよね!
ですが、いざ『社交ダンスを習う』となると、実際にはどんな服装でレッスンを受けたらいいんだろう…と思う人も多いはず。
「練習の時から、ビシッとした衣装を用意しないといけないのかな…?」
「まだまだ練習中なのに、華やかな衣装を着るのは少し恥ずかしいんだけど…」
こんな悩みもあるかも知れません。ずばり言えば、じつは『パーティーや競技会で着る衣装』と『練習着』は、選ぶ観点が違います!衣装には衣装の、練習着には練習着の観点がある、ということですね。
この記事では、これから社交ダンスを学んでみようかな?という初⼼者の⽅に向けて、練習着の選び⽅(ポイント)を、男⼥別で解説してみました!
練習着に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてくださいね。
練習着に、煌びやかな衣装は不要
さて、まず⼤前提のお話となりますが…最初に少しお伝えしたように、社交ダンスの『衣装』と『練習着』は別物です。結論として、『⾼価で煌びやかな⾐装は練習には特に必要ない』という回答になります。
というのも、じつは『見栄えを重視した衣装』はボリュームが多くなりがちなため、体のラインが見えづらくなる/体が動きにくくなる(動かしにくくなる)、ということがしばしば起こりうるんです。そのため、練習にはどちらかというと不向きと言えるでしょう。
社交ダンスはハードな動きの時もあるので、練習時の服装はどちらかというと『動きやすさ重視の軽い素材』で選ぶと良いかと思います。
とはいえ…「豪華な衣装を着ることでやる気もアップ!」という側面もあるでしょうから、豪華な衣装を否定するというわけでもありません。あくまで『練習のしやすさ』という観点から見て、動きやすく軽い素材の練習着をオススメする、と思ってくださいね!
練習着を選ぶポイント:男性の場合
男性が練習着を選ぶ際に⾒て欲しいポイントは、次の3つ。
- フィット感
- 素材の柔らかさ
- 形
では、それぞれのポイントをご説明しますね!
チェックポイント1.フィット感
練習着を選ぶ際には、まず『適度なフィット感のあるもの』がオススメです。
その理由は、適度にフィットした練習着ならば、体のラインが見えるから。社交ダンスを練習する際には『鏡に自分の姿をうつす』というシーンが多くあります。適度にフィットした練習着なら、自分のラインを確認しやすいのです。
社交ダンスの上達には、この『体のラインがクリアに見える』ことはかなり重要。
上手くいっていない時(失敗している時)、自分のラインがクリアに見えることで『修正すべき箇所』がはっきりと分かります(これは、教えているコーチからしても助かりますね)。修正すべき箇所がはっきりと分かるからこそ、無駄なく最適な改善を行うことができるわけです。
(もちろん、上手くいっている時に『鏡にうつる自分のかっこよさを認識してモチベーションアップ』という理由も欠かせません!)
体にフィットしていない、いわゆる『ダボついた衣装』だと、改善点が分かりにくい状態となってしまいます。ですから、練習着を選ぶ際にはまず『ご自身の体にしっかりとフィットした練習着』を意識するようにしてみてください。
(ただし、サイズがきつく感じるほどフィットしていると、逆に動きにくくなりかねません。あくまで『適度なフィット感』です!)
チェックポイント2.素材の柔らかさ
次に重視したいのが、『素材の柔らかさ』。理由は簡単、動きやすいからです!
ダンスは繊細は動きが多いので、なるべく『服装で動きが邪魔されない』状態を作ることが理想。もちろん”何も身に着けていない”のが一番動きやすいわけですが(笑)、そういうわけにもいかないので、なるべく『生地が柔らかいもの』を選び、動きの邪魔にならないようにしたいものです。
生地が硬い衣装だと、思った以上に動きの邪魔になってしまいます。なるべく生地の柔らかい素材でできた練習着を用意すると、練習しやすいですよ!
チェックポイント3.形
最後のポイントは、ずばり『形』です。
ここでいう形とは、衣装としての煌びやかや美しさでなく、ちゃんと『肌が覆われる形(デザイン)かどうか』ということ。動きやすさの観点から言うと露出が多めの方が良さそうな気もするでしょうが、練習着はなるべく『露出が少なめ』の方がオススメです。
というのも、社交ダンスは、練習のタイミングでも1人でなくペアと2人で踊ることが多々あります。この時に肌が露出している衣装を着ている場合、ペアの方と肌が直接触れ合うことになってしまうんですよね…(練習はかなり汗を掻くので、相手の方に汗がついてしまうことも)。
完全固定のペアでお互いに了承済みなら問題ないかも知れませんが、人によっては抵抗を感じる方もいらっしゃいます。そのため、練習着を選ぶ際には『肌が覆われているもの』を選びましょう!
練習着を選ぶポイント:女性の場合
女性が練習着を選ぶ際に⾒て欲しいポイントは、次の3つ!
- フィット感
- スカート/パンツの長さ
- トップス
チェックポイント1.フィット感
これについては『練習着を選ぶポイント:男性の場合』と同じ理由からになります(女性用の衣装は生地的に柔らかいものが多いので、生地の柔らかさは問題ないケースが多いですね)。
ただ、社交ダンスにおける女性の動きは『男性以上に繊細な動きを求められるものが多い』ので、衣装のフィット感はある意味で男性以上に意識して欲しいポイントになります。
チェックポイント2.スカート/パンツの長さ
スカートやパンツは、丈が長すぎないものを選ぶように注意してください。
女性はハイヒールを履いているので、長い衣装の場合は『衣装を踏んでしまう(転んでしまう)』ことが結構多いのです。
特にスタンダードの低い姿勢で後退する時に踏んでしまうこと多く、その拍子に衣装が破れたり、転倒して怪我をするケースがあります。
スカートは長い方が衣装として映えることは事実なので悩ましいところですが…競技やお披露目用の衣装でなく『練習用の練習着』であれば、怪我のリスク等々も考えると、ヒールで踏まない(踏めない)程度の長さで抑えておくことをオススメします。
チェックポイント3.トップス
せっかく社交ダンスを始めるのですから、やはり見た目にも拘りたいですよね!
じつは女性の衣装は男性の衣装よりも相当に研究されており、機能性を損なわずに見た目もきれいなものが多くあります!
なかなかご自身の中で『これだっ!』と思える衣装に出会うのは難しい物ですが、男性衣装と比べてもかなり数・種類がありますので、ぜひ定期的に探してみて欲しいなと。
やはり素敵な衣装で踊っていれば、その分テンションも上がりますし、やる気にも繋がり、上達も早まるのは事実ですからね。素敵な衣装が見つかることを願います!
練習着を選ぶポイント:まとめ
ここまで練習着の選び方を記してきましたが、やはり
「種類が多くて中々選べない…!」
「⾃分の選んだ格好でおかしくないか⼼配…」
などと悩んでしまう方もおられるでしょう。じつは社交ダンスの練習着に絶対的な決まりはありませんので、『この格好は絶対NG!』みたいなものもありません(だから悩んでしまうところでもあるかと思いますが…)。皆さん、各々の観点で、各々の衣装で、ダンスを楽しんでおられます。
ですから、衣装で悩んだ時には、一度社交ダンス教室で『実際にレッスンを受けている方』の練習風景を見てみるのもいいかと思います。体験や見学を受け付けている教室はたくさんありますからね(私たちYMダンス教室も、見学や体験レッスンは随時受け付けていますので、お気軽に足を運んでみてください)!
いかがでしたでしょうか?
ダンスショップやインターネット上にはたくさんのダンス練習着があります。今回の記事を参考に、あなたにぴったりな衣装に出会えたら嬉しいです。