ひと言で『社交ダンス』といっても、じつはスタンダードとラテンアメリカンの二つに分かれ、さらにそれぞれが数種類のダンスに分かれ…と、社交ダンスには合計で10種類以上の種目が存在しています。
これだけたくさんの種類があると、初心者の方だったら「どれから始めればいいんだろう…」と悩んでしまいますよね。
そこで今回はダンス教師歴25年の私が『社交ダンス初心者の方にぜひ”最初に”習っていただきたい厳選6種類』についてご紹介&それぞれの詳細な説明をしていきます。
各種目には私の主観にて難易度を示してあります。これまでの教師経験から導いた難易度評価となっておりますので、かなり信用できるものになっているかと。
ぜひ参考にしてください!
おすすめ種目1.ブルース
難易度:★☆☆
ブルースはスタンダードへの入門のダンス。『ムーンライト・セレナーデ』『モナリザ』など4拍子のゆったりとした音楽で、男女が向かい合ったまま踊ります。
洋画などの雰囲気のいいシーンで踊られているので、あなたも目にしたことがあるのではないでしょうか?動きは穏やかで歩行動作を基にしているので初心者には最も馴染みやすい種目です。
二人がずっと向かい合ったままなので、先生のサポートを受けやすいのも大きな特徴。足元を見ながら先生の足の行く方へステップしていけばなんとか踊れるので、初心者の方でも楽しく学べますよ!
ブルースは易しいステップとゆったりとした音楽で基本的な姿勢や動作を学ぶのに適しており、また上級者になっても必要に応じてブルースで基本を確認することもあるくらい大切なダンスでもあります。
これから社交ダンスを始めるのであれば、ぜひ学んでほしい種目です(最初は、目の前にいる相手に遠慮して、腰が引けてしまいがちですが(笑))!
おすすめ種目2.ジルバ
難易度★☆☆
ブルースとは一変して軽快でアップテンポな曲に乗せて女性が男性のリードに合わせてクルクル回るイメージの楽しいダンス。
『ジェイルハウス・ロック』や『サーフィンUSA』などの曲が有名ですね♪
初心者には一見難しそうに見えますが、基本のリズムさえ覚えればあんなことやこんなこともできるようになります!
基本のステップから複雑なステップまで多種多様なので初心者を脱しても楽しめるダンスです。
男性が戸惑いがちなのが女性へのリード。
自分の足型と女性をリードすることの両立が最初は難しいのです。でも難しいのと面白いのは表裏一体。女性を上手にリード出来たら一気に社交ダンスらしくなるので頑張って乗り越えていきましょう!
一般的にブルースとジルバはパーティーダンスと言われ、初心者の頃に習ってその後はレッスンでやることはなくなりパーティーで踊るだけになります。
ですので最初にそれぞれのダンスの基本を叩き込んでおきましょう!
おすすめ種目3.ワルツ
難易度★★☆
スタンダードの代表的なダンスで、『ムーン・リバー』『エデンの東』などの3拍子の曲に乗せて優雅で美しく踊るのが特徴。
ブルースが歩行動作中心なのに対してワルツは”スイング”を使い、大きく上下するのでダンスしてる感が味わえます。規則的な上下動を繰り返すところが初心者にとって馴染みやすいポイント。
レッスンで教えていて思うのは動きの特徴が掴みやすい反面、大きく上下動をする際に姿勢の維持が難しい面もあり本格的に上達するにはそれなりの努力が必要になってきます。
あと、ワルツは上がりながら足を揃える動作が特徴なのですが、最初の頃は足を揃えているうちに次にどちらの足を出すのか分からなくなるというのが『社交ダンスあるある』です。
スタンダードは多くの種目が上下動を伴ったものなので、その練習の為にも初心者の頃からどんどんチャレンジしましょう!
おすすめ種目4.タンゴ
難易度★★☆
『ラ・クンパルシータ』『リベルタンゴ』といった歯切れよく情熱的な曲で踊る激しくカッコいいダンス。
動き自体はブルースのように平坦で、急激に止まったり素早く動いたり緩急があり、切れのある足さばきや首のアクションなど特徴的です。
先ほども申したように動きは平坦で、ひとつひとつのステップの区切れがはっきりしているところが初心者でも覚えやすい点。
最初見よう見まねで踊っているだけではなかなかタンゴらしくなりませんが、タンゴのカッコよさには理由があって正しいやり方にのっとれば誰でも必ず踊れるようになります。
根気よく楽しみながら学んでいきましょう!
おすすめ種目5.ルンバ
難易度★★☆
ラテンアメリカンの代表的なダンスです。『ベサメムーチョ』などの曲でムーディーに踊り、「愛のルンバ」と言われたりします。
ほとんどのラテンダンスの基礎となるもので、何と言っても際立ってるのは独特のボディーの動き!
私は…初めて見た時はギョッとしました(笑)。
ここまででご紹介した4つ(ブルース/ジルバ/ワルツ/タンゴ)とは異なり、男女が全く違うステップをするので最初は戸惑う方もいらっしゃいます。
でも、だからこそ色んなバリエーションがあるのも醍醐味のひとつ!
兎にも角にも『ラテンダンスの基礎』となるものなので、好き嫌いにかかわらず踊れるように頑張りましょう!
おすすめ種目6.サンバ
難易度★★☆
サンバと言えばリオのカーニバルが思い浮かべますが、社交ダンスのサンバはだいぶ様子が違います。
ただ音楽の印象は共に陽気でノリがよく『コパカバーナ』『ティコ・ティコ』などが有名で、音楽が陽気なので踊るのも見るのも楽しいダンスです!
実はパーティーでのダンスタイムで曲がかかることはほとんどないのです。
…が、社交ダンスを習得するという観点に立った時に初心者にはぜひトライしてほしいと思い紹介しました。
ルンバと違ってサンバは男女が同じようなステップを踊ることが多いので取っ付きやすいのと、スタンダードのように両手でホールドを組んだ状態が多いので相手のサポートを受けやすいのです!
ぜひ習ってほしい厳選6種:まとめ
以上、初心者に押さえておいて欲しい6種類を紹介してきました。
社交ダンスの世界は奥が深く、細かいことにとらわれず楽しく踊ることもできれば、一歩一歩にこだわってひとつひとつの動作を追求していくこともできます。
どんな風に楽しんでいくかは人それぞれですが、今回ご紹介したものは初心者の方でも十分楽しんで学べるものなので、ぜひ社交ダンスの喜びや楽しみを存分に味わってください!
当教室では、これから社交ダンスをはじめる初心者の方々を対象とした『大人のはじめてクラス』、『初級クラス』を常設し、少人数で基礎からしっかりと学べるカリキュラムをご用意にしています。
体験レッスンや見学も随時行っていますので、ぜひ気兼ねなく活用してくださいね!